カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)とは?

carisolv-med.jpg従来の虫歯治療では、削る器具で虫歯を機械的に除去していましたので、どうしても虫歯といっしょに健康な歯質も少し削ってしまっていました。

カリソルブ(歯を削らない虫歯治療薬)は、歯の象牙質の虫歯に塗布することで、虫歯部分のみを軟らかく溶かす薬です。

健康な部分には作用しませんので、虫歯を除去する際に、従来の削る虫歯治療のように、虫歯の部分だけではなく健康な歯もいっしょに削ることを最小限に抑えられます。

 

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)の特徴

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)は、 弱い濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液とアミノ酸などの溶液を混ぜた薬剤で、象牙質の虫歯部分に塗布すると、虫歯部分のみが軟らかくなり、それを特殊な器具で除去していく治療です。

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)は、従来の削る虫歯治療に比べて色々な利点があります。

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)は、あまり痛くない
〜カリソルブでの虫歯治療は、象牙質の虫歯を薬で溶かして除去するので、従来の機械で削る治療に比べると、痛みがほとんど無いか極めて少ない痛みで治療できる可能性があります。

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)は、歯の神経を残せる可能性が高い
〜カリソルブでの虫歯治療は、象牙質の虫歯部分のみを除去することが可能なので、神経に近い虫歯治療でも神経を残せる可能性が高くなります。

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)は、健康な歯質を最大限に残せる
〜カリソルブでの虫歯治療は、象牙質の虫歯部分のみを除去することが可能なので、従来の機械で削る治療に比べると健康な歯を最大限に残せる可能性が高くなります。

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)は、静かな治療です
〜カリソルブでの虫歯治療は、従来の削る機械の使用が最小限になりますので、音も振動も少ない静かな治療になります。


歯と歯周組織の構造については、こちらをご覧ください。

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)の実際

カリソルブ(歯を削らない虫歯治療)を虫歯の象牙質へ塗布し、30秒間待ちます。
carisolv-3.jpg
カリソルブを虫歯に塗布


カリソルブ(歯を削らない虫歯治療)で軟らかくなった象牙質の虫歯を、先に刃がついていない特殊な手用器具(機械ドリルなどではなく、手で扱う器具)で、慎重に除去していきます。この操作を何回か繰り返し、完全に虫歯を除去します。
carisolv-3.jpg
軟らかくなった虫歯を手用器具で除去


その後、プラスチックや金属の詰め物をして、治療が完了します。
carisolv-3.jpg
虫歯を完全に除去後、詰め物をする

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)の治療例(57歳女性)

前歯の深い虫歯で、他院で神経を取る可能性があると言われて、いらした方です。

レントゲンでは、確かに通常のドリルで削る虫歯治療では、神経に達してしまう可能性がありました。

そこで、歯を削らないカリソルブ治療を行うことにしました。
calisolv-mg-before-225.jpg
カリソルブ治療前


写真は、歯を削らないカリソルブ治療を行っているところです。

カリソルブ治療液を虫歯部分に塗布して虫歯を溶かし、専用の器具で溶けた虫歯を除去していきます。

この工程を何回か行い、虫歯部分だけを完全に除去します。
calisolv-mg-middle-225.jpg
カリソルブ治療中


カリソルブ治療で、虫歯部分だけを除去して、プラスチックを詰めた写真です。

通常のドリルで削る治療と比べ、虫歯部分以外の健康な歯を削ることがほとんどなかったため、深い虫歯でも神経を抜かないで虫歯治療が出来ました。

また、ドリルで歯をほとんど削らなかったので、麻酔は行いませんでしたが、痛みはほとんど無かったそうです。
calisolv-mg-after-225.jpg
カリソルブ治療後

カリソルブ治療(歯を削らない虫歯治療)の治療例(43歳男性)

奥歯の深い虫歯で、他院で神経を取る可能性があると言われて、いらした方です。

レントゲンでは、通常のドリルで削る虫歯治療では、神経に達してしまう可能性がありました。

そこで、歯を削らないカリソルブ治療を行うことにしました。
calisolv-km-before-225.jpg
カリソルブ治療前


写真は、歯を削らないカリソルブ治療を行っているところです。

カリソルブ治療液を虫歯部分に塗布して虫歯を溶かし、専用の器具で溶けた虫歯を除去していきます。

この工程を何回か行い、虫歯部分だけを完全に除去します。
calisolv-km-middle-225.jpg
カリソルブ治療中


カリソルブ治療で、虫歯部分だけを除去した状態です。この後、プラスチックを詰めて、治療が完了しました。やや黒い色の部分が残っていますが、これは虫歯ではなく着色です。

通常のドリルで削る治療の場合、この部分も削ってしまう場合が多いため、深い虫歯の場合には、神経まで達してしまう可能性が高くなります。

虫歯部分以外の健康な歯を削ることがほとんどなかったため、深い虫歯だったにもかかわらず、神経を抜かないで虫歯治療が出来ました。

また、ドリルで歯をほとんど削らないので、麻酔はしませんでしたが、治療中の痛みはほとんど無かったそうです。
calisolv-km-after-225.jpg
カリソルブ治療後